2010年04月05日
奄美の会NZ支部

世の中非常に狭いもので、世界の片隅で縁深き人と出会うことがあるのですね。私が働いているAKL補習校の卒業生に奄美出身のお父さんをも持つ人がいます。ある先生がその方に私の存在を伝えたようです。先々週の土曜日に学校まで会いに来てくださいました。
早速3日の日曜日に黒糖のふくらかんを作って、奥様にお花を買って訪ねました。父ほどの年齢の方ですが、なんと、私の実家の向かいに住むEおばさんと昔から交友があるとのことで、世界の狭さに驚きました。

ふくらかんを作ったのは生まれて初めてで、普段夫に家事ばかりさせているので、妙に緊張してしまいました。クッキングシートが食い込み形が崩れましたが、味は上々です。イースターでわずかにのこったチョコレートを干し葡萄の代わりに入れました。持っていくと、とても喜んで召し上がっていただき、今度はもっと腕を上げなきゃと思わされました。

お話の中で、この方のお父さんのお話になり、戦後に農業の勉強にアメリカへ行く際に、まだアメリカ領だった奄美から東京へいくのにパスポートが必要だった、そのパスポートが残っているとのことで、見せていただきました。実際には当時パスポートを発行してもらった人の数は数えるほどだったらしいのですが、生の歴史を感じました。
私に出会ってさっそくEおばさんをはじめM山家へ電話へ入れたとのことでした。大体「だれだれの子」といえばすぐ分かるような町なので、とりわけNZで暮らしていることを言ってこなかった手前なんだか気恥ずかしい気持ちです。
NZに来て、大阪の従兄弟のレストランで働いていた女性に会い、父の初任校集落が出身だということで親戚をよく知っている人と出会い、今回このような出会いがあり、3度目です。奄美縁の人がそんなにいるわけではないと思うのですが、何とも「神ぬ引き合わせ」的時間を過ごせて懐かしい気持ちになりました。